最終日には、サンディエゴ大学へ野球キャンプの見学に行きました。
1960年に創立したサンディエゴ大学の野球部は、カリフォルニア州内でもトップクラスのレベルを誇りま
す。2014年度のMLBドラフトでは、野球部に所属する35名のうち7名がドラフトにかかりました。そんな
名門サンディエゴ大学のヒル監督から、貴重なお話を頂きました。
- 自己中心的な考えをせずチームのことをまず第一に考えること
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仲間のミスを励ましてあげること
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どんな時も決してあきらめないこと
強いチームの形成に必要となるのがこの3つです。自分自身の名誉よりチームの勝利を優先的に考えること、ミスを犯してしまった仲間を責めるのではなく励ますこと、そしてどんな状況でも決してあきらめないこと。これらを実行できる選手が多いほど、チームの結束は高まり強くなります。
反対に自分勝手なプレーをする選手、仲間のミスを責める選手、苦しい状況ですぐに弱音を吐く選手、このような選手がチームにいることで、チームの輪は乱れてしまいます。
ここにあるコインがまさにそれを表しています。苦境に負けない強い選手を表すまっすぐで正常なコインは、積み上げても崩れませんね。しかしここに、すぐに弱音を吐いたり後ろ向きな姿勢をみせるような選手を表す曲がったコインが入ると、塔は崩れてしまい、コインはそれぞれバラバラに散らばります。チームの方向性を全員が理解し、一つの目標に向かって進んでいく、こういうチームが強くなるのです。
今日はみなさんにこのコインをプレゼントするので、日本に持ち帰ってください。苦境に立ってくじけそうになったときはこのコインを見て、今日の話を思い出し、強く前に進んでいってください。10年後や20年後に、みなさんが強い心を持った大人に成長し活躍してくれることを、私は期待しています。