女子サッカー部アメリカ遠征

 3月26日から4月1日まで、暁星国際高校女子サッカー部のアメリカ遠征をコーディネートさせていただきました。遠征では、地元クラブとの合同トレーニングや練習試合、語学研修、ボランティア研修、ホームステイ体験などを通して、サッカーだけでなく、人格的成長にも努めました。

【1日目(3月26日月曜日)】天気:快晴

 11時46分、定刻通り一行を乗せた飛行機がサンディエゴ国際空港に到着。SDSAスタッフと合流後、それぞれ荷物を受け取り移動用の車に乗車。期間中の移動には全てSDSAが用意した15人乗りのバンが使用される。長旅の影響からか、生徒からは疲労感が漂っていたが、体調不良を訴える者は特にいなかった。12時10分過ぎ一行を乗せたバンは空港を出発。まずは空港付近のモールにて、昼食休憩を取った。約1時間の昼食休憩を挟んだのち、SDSA本社に向けて移動。約30分の移動を経て、本社に到着。ここでは、研修の心構えに関するオリエンテーションを実施。オリエンテーションに先立ち、まずはSDSA代表よりご挨拶をいただく。生徒は終始真剣に耳を傾けていた。約1時間弱のオリエンテーションを終えたのち、再びバンに乗車し、オフィス付近のスーパー(Target)へ必要品の購入に向かった。多くの生徒が、お水や果物を購入する。その後、SDSAスタッフの送迎により、各ホームステイ先に移動。17時31分、無事生徒11名+監督がホームステイ先への入居を完了させ、この日の全行程が終了。事故なく無事1日目を終えた。




【2日目(3月27日火曜日)】天気:快晴

 本格的な研修が始まる2日目の朝。サンディエゴ郡北部に滞在する生徒8名は、9時30分にポインセチアパークに集合。サンディエゴ郡中部に滞在する3名+監督は、10時に自宅付近のスーパー(Target)に集合。北部に滞在する8名のうち、4名の送迎を担当してくれたホストが20分ほど遅刻したため、スーパーへの到着が20分ほど遅れた。10時30分に語学研修先となるSDSAオフィスに到着。10時35分から、昼食休憩となる12時10分まで、授業を受講した。本日の語学研修では、ビンゴゲームや伝言ゲームなどのゲームから始まり、サンディエゴや各生徒の出身地について知識を深めるプレゼン形式のレッスンで終えた。どの生徒も発言は控えめだった。


 この日の昼食は、オフィス付近のモールにて頂いた。昼食は、各自食べたいものを自分でオーダーする形式を採用。多くの生徒が日本食の味付けに近いフィリピン料理を選択した。昼食休憩を終え、午後は再び語学研修を実施。13時45分から15時30分まで、日常で役立つフレーズをメインに英語を学んだ。語学研修終了後には、サンディエゴ内の高校にてアスレチックトレーナーとして活躍する日本人女性の講話を聞いた。講話では、彼女が留学したきっかけやアメリカでの生活、アスレチックトレーナーになるまでの道のりについてなどをお話いただいた。どの生徒も、異国の地で活躍される先輩留学生の話に、真剣に耳を傾けていた。


 講話を聞き終えたあとは、カールスバッド市内にあるアウトレットモールにて、約1時間弱ショッピングに時間を費やした。サッカーの練習前であまり時間は無かったが、数名の生徒は早くも日本のお友達や家族にお土産を購入していた。

 この日の最後を飾ったのは、待ちに待ったアメリカでのサッカー練習。今回の遠征では、現地のクラブチームと合同練習を行い、アメリカサッカーを学ぶと共に、現地の選手との交流も深める。合同練習の相手となったのは、メジャーリーグサッカー(男子1部)に所属するロサンゼルス・ギャラクシーの傘下にあり、サンディエゴ北部にて男女合わせて5,000人の生徒を抱えるロサンゼルス・ギャラクシー・サンディエゴ。実力的にはほぼ互角であった。この日の練習では、ウォーミングアップ、ボール回し、3対3のシュートゲーム、そしてハーフコートのゲームを行った。どの選手も、渡米して初の練習に充実感を覚えた。



【3日目(3月28日水曜日)】天気:快晴

 時差ボケが抜け出した3日目。この日は、6時30分からポイントローマナザレン大学に赴き、女子サッカー部の練習と大学施設をそれぞれ見学した。女子サッカー部の練習は朝6時30分から約1時間ほど行われた。どの選手も170㎝以上はあるように見え、そのスピードとパワーは正にアメリカサッカーを象徴するものであった。練習見学を終えたのち、選手そしてスタッフと記念撮影を行い、その後の大学見学に移った。大学見学は、女子サッカー部のクリスティ監督と、選手のフェルナンディさんが対応してくれた。1月に女子サッカー部に赴任してきたばかりというクリスティ監督だが、その丁寧かつ簡潔な説明は、生徒たちの心を確実に捉えていた。




 ポイントローマナザレン大学での見学を終えたあとは、オーシャンビーチを訪問。サンディエゴ自慢のビーチを満喫した。その後は、ファッションバレーモールにて昼食とショッピングを楽しんだ。



 昼食休憩後は、オフィスにて語学研修に励んだ。14時から17時まで、日常会話を中心に英語をみっちりと勉強した生徒達。さすがに疲れが溜まってくる頃であったが、どの生徒も真面目に授業に取り組んだ。

 語学研修を終えたあとは、ジェームス・マディソン高校にて地元のクラブチームと練習試合を行った。対戦相手は、テメキュラ市に拠点を置くアーセナルFC。40分を2本行ったが、アーセナルFCのスピード、フィジカル、技術、そして決定力は、全て暁星国際高校女子サッカー部の一枚上をいっており、結果は0-4にて敗北。アメリカサッカーのレベルの高さを肌で感じることができた。



【4日目(3月29日木曜日)】天気:快晴

 この日も10時30分から14時30分まで語学研修を実施。ランチは、オフィス付近にある中華料理の食べ放題レストランにて頂いた。14時30分からは、急遽、SDSA代表による講話を実施。勉強よりも重要となる、「人生に役立つ人として心得るべきもの」について約1時間に渡って学習した。その後は、ラホヤを観光。サンディエゴの宝石と呼ばれる地を思う存分満喫した。





 ラホヤ観光のあとは、19時30分から21時までロサンゼルス・ギャラクシー・サンディエゴと合同練習を行った。この日は前回とは違い、ギャラクシーの選手と暁星国際の選手の混合チームを作り、ハーフコートゲームを実施。語学研修にて学んだ英語を活かし、ギャラクシーの選手たちとコミュニケーションを取りながら、練習に取り組んだ。


【5日目(3月30日金曜日)】天気:快晴

 5日目となった金曜日は、10時30分よりバルボアパーク内にあるJapanese Friendship Gardenにてボランティア研修を行った。研修内容は、落ち葉や小枝の掃除。燦々とカリフォルニアの強い日差しが降り注ぐなか、約3時間に渡ってボランティアに精を尽くした。





 ボランティア研修のあとは、オールドタウンやダウンタウン、コロナド島やラホヤ・ショアズなど、サンディエゴの代表的な観光地を巡った。午前中のボランティア研修で身も心もヘトヘトになった一行であるが、午後の観光時にはその疲労が無かったかのように目を輝かせ、興奮した様子をみせていた。




【6日目(3月31日土曜日)】天気:曇りのち晴れ

 実質、遠征の最終日となった6日目の土曜日。この日は、8時30分にポインセチアパークに集合し、合同練習の相手を担ってくれたロサンゼルス・ギャラクシー・サンディエゴと練習試合を実施した。試合は30分を2本。もともと1名の選手が怪我をしていたことに加え、水曜日のアーセナル戦で更に1名の選手が負傷したこともあり、この日は不足分の2名をギャラクシーより借りて試合に臨んだ。暁星国際は、持ち前の技術の高さで奮闘し、前半を0-0で折り返すも、後半終了間際に得点を許し、0-1で惜敗。アメリカ遠征を2戦2敗で終えた。試合終了後には、日本から持参したお土産をギャラクシーの選手に渡し、最後は全員で記念撮影。彼女達との最後のひと時を楽しんだ。この日の行程はこれにて終了。午後はそれぞれ、各ホストファミリーと時間を過ごした。







【7日目(4月1日日曜日)】天気:快晴

 遠征最終日。各生徒は、SDSAスタッフの送迎により、5時にサンディエゴ国際空港に到着。寝坊・遅刻なく、全員が時間通りに集合場所(ホストファミリー宅前)に顔を出した。6時20分、無事ダラス空港への国内便に登場し、サンディエゴを出発。最後は全員で記念撮影をし、遠征を終えた。