野球留学 → 学部留学 宮原涼君


マーセッドに来て約3年、野球留学でサマーリーグにも参加した宮原君は2013年の秋より世界でもトップクラスの四年制大学UCサンタバーバラに編入します。


▶ 留学生活を振り返って。

初めて地元を離れ、アメリカに来ました。地元で唯一野球留学をし、人に頼ることが無くなり、自分自身と向き合うことが出来たと思います。アメリカに誰も知り合いはいませんでしたが、野球でサマーリーグに参加し、同じ様に野球留学をしに来た生徒達と知り合うことで安心することが出来ました。

マーセッドの生活は、困ることが無かったです。遊ぶ場所が無く、皆勤勉な生徒ばかりで勉強に集中する事が出来ました。ここでの留学生活で、四年制大学前の準備運動が出来たと思います。留学で勉強に集中し、目標が出来ていく中で自分自身を分かるようになって来ました。


叱ってくれる人や教えてくれる人がいない中、言い訳も出来ないので自分でやるしかない思い、成長する事が出来たと思います。特に、自立したという意味で大人に近づくことが出来、考えて行動するようになりました。

昨年の冬に日本に帰国した際に、日本の大学へ進学した友達の話を聞くと遊んでいる人が多く、日本の大学生は遊んでいる人ばかりなのかと思いました。もちろん一部の生徒だと思いますが、そのような遊んでいる大学生と比べたら大きく成長することが出来たと思います。

 

留学して1年経った頃、UCサンタバーバラに編入したいと思うようになりました。編入までの間、自分で勉強などの目標を作り挫折することなく順調に進んでこれたと思います。以前にUCサンタバーバラに訪れた際に、校舎や町並みがとても綺麗で学生達が生き生きとしていたことが印象的でした。

▶ 野球留学で学んだこと。

野球留学で来てプレーヤーとして踏ん切りがつき、指導する側に専念しようと決断する事が出来ました。野球をプレーしていた間は、上を目指している多くの選手達を見ることが出来たのは大きな収穫です。そのような選手たちからアドバイスを求められることもあり、指導者としての最初のステップも踏めたのではないかと思っています。怪我をした選手と一緒にリハビリやキャッチボールをすることもあり、フィールド外でも学ぶことがありました。

サマーリーグに参加した時は、イップスで苦しみました。投げれないことがどれだけ辛いことか身にしみてわかりました。野球関係では、多くの人脈を作ることが出来たことが今後の財産になると思います。そして、将来は学校と野球の指導者になりたいと思っています。 

▶ 留学を考えている人に向けて。

私自身が留学を考えたことが留学直前までありませんでした。なので、私がそうであった様に、留学を考えたことが無い人に一度留学について考えてみてほしいと思います。人と違うことをしたい、まだ進路も決まっていないのならば、留学に挑戦してほしいと思います。日本の大学に進んで専攻を変えたいと思っても難しいです。しかし、アメリカは学部変更が簡単にできます。私がマーセッド・カレッジに来た時は、政治学を専攻していましたが、途中から社会学専攻に変更しました。柔軟なシステムがあるので、自分探しをしている人には合っていると思います。


▶ 最後に。

高校卒業し、何も知らずに不安ながら渡米をして二年制大学を卒業して帰国しようと考えていました。しかし、今では高い目標が出来、日本の大学に行かずにここに来て良かったと思っています。留学を迷いながらも留学をするのを後押ししてくださった恩師、そして支えてくれている家族に感謝しています。